【本】竜の雨降る探偵社

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三木笙子「竜の雨降る探偵社」

「探偵というのは、品のない商売だね。人が隠したがっていることをわざわざ暴き立てるんだから」
「雨天のみ営業」――昭和30年代、新宿。珈琲店の二階で探偵業を営む美しき青年と、その幼馴染の友人。
二人が真実に辿り着くとき、哀しき人の心に慈雨が降る。
昭和30年代の新宿、珈琲店の二階に住むその美しき青年・水上櫂(みなかみ・かい)が開いた探偵社は、「雨の日だけ営業する」そう噂されていた――。
櫂のもとに、大家で幼馴染の和田慎吾(わだ・しんご)が「最近、自分の店子の会社で、郵便物の間違いが多くて、応対する受付の女性が困っている」と訪れる。
慎吾が櫂に相談した三日後、その女性は失踪して……(表題作)。
◎友人の死を悼む女性の真意を見抜く「沈澄池のほとり」、◎破格の条件が用意された学生カメラマン採用試験の謎に迫る「好条件の求人」など四作品を収録した連作短篇集。

帝都探偵シリーズが好きで読んでいた三木さんの本です。
帝都シリーズと同様に探偵役+助手役のパターン。

三木さんが書かれるレトロな世界観がとても好き♡帝都シリーズから少し先の時代の話なんですね。礼の名前も出てくるのでテンション上がりました…笑。ただし、名前のみ。
マスターが欲しがっていた「雨」というタイトルが付けられた絵。これは女性画を描いていた礼が描いた男性の絵。本当のタイトルを見て「あぁ、そうか。先にいってしまったのか」となんとなくしんみりしてしまいました。
礼が70歳っていうんだから、まぁありえますよね。

慎吾の苦しみや悲しみが切ない。
護りたかった、なのに奪ってしまった。変わらない櫂。変わってしまった自分。大切な人の大切な場所を自分が取り上げてしまった。
けれどそれと同時にそこに住むすべての人の暮らしのことをも考えている慎吾。父親の補佐として働いている慎吾には選ぶ道はこれしかなかったのではないかと思います。自然というのはとても豊かでおおらかな反面、非常に残酷で厳しい面も。

それは人だって同じなんだけど、絶対的に敵わない。だからこそ、昔から崇め奉る対象として存在しているのだと思います。近年はそんな風習はほとんどなくなってしまいましたが、この本を読んでいて自然を敬うということがとても大切なことだと思い出しました。

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