【本】半席

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青山文平「半席」

若き徒目付の片岡直人に振られたのは、腑に落ちぬ事件にひそむ「真の動機」を探り当てることだった。精勤していた老年の侍がなぜ刃傷沙汰を起こしたのか。歴とした家筋の侍が堪えきれなかった積年の思いとは。語るに語れぬ胸奥の鬱屈を直人が見抜くとき、男たちの「人生始末」が鮮明に照らし出される。本格武家小説の名品六篇。

主人公の直人の人物像が不思議です。
熱すぎず、冷たくもなく、冷静でありながらも温かみが感じられる。昔の人というよりは現代の真面目な(部類の)若者に近い印象を受けますが、押しが弱いわけでもないし、押されてもかわすこともできる。それに実直な考え方はとても好感を覚えます。

今まで読んでいた時代小説と何かが違うなぁ……と考えていたんですが、この本に女性が出てこないんですよね。これまで読んできた中には必ずと言っていいほど男女の揉め事とか男尊女卑的な昔の考え方が含まれているのですが、この本、ほとんど男性対男性。なので、すごく爽やかに読み終えることができました。女性同士ではこうはいかないよな、、、と思うところもあり、考え方や人との繋がりを見つめ直す一冊。

侍という立場、身分など様々な状況や年齢もありますが、「なぜ」人を殺めなければならなかったのか。そうしなければならなかったのか。と話を掘り下げていくと途端に人間くさく、心にグッとくる場面も。どの作品を読んでも人が道を間違うときは些細なことなんだな、自分も気をつけなくてはと思うのでした。

それと、気になったのが読み始めた時点ですでに「一度っきりと決めて御用を請けた」という状況だったのですが、これって続き物?前作あるなら探さなくちゃ

目次に「半席」という文字を見つけて思わず借りましたが、同じ内容だった(/ _ ; )oh…..

青山文平さんの本はこれで2冊目ですが、もっと読みたくなるような文章です。時代もの何だけど、何かしら現代に通ずるものがあるように思えます。侍が武家として成り立たなくなりつつある時代を書いているからでしょうか?変化の激しい現代とかぶるように思います。こういうのを読んでいると、自分の悩みとかが小さくみえてきて、もっと目線を大きくしなくてはいけないな、と思うのです。だから、時代ものは好きです。

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